事例・コラム
東急グループでは、デイサービス（通所介護・在宅介護）を行う「オハナ（＊Ohana=hawaii語の「家族」）」を、沿線を中心に10店舗運営しています。今回、元住吉駅から徒歩７分の「オハナ元住吉」を視察してきました。
「オハナ元住吉」の送迎範囲は、川崎市中原区・幸区・高津区、横浜市港北区・鶴見区、東京都大田区となっており、一日のスケジュールは下記（＊一例）のようになっており、バイタル測定・機能回復トレーニング・入浴は午前中、アクティビティは午後が基本となっています。
視察した午後の時間に行われていたカラオケは人気プログラムであり、リクエストを聞き、曲が流れたら熱唱。ストレス発散です。女性からの意見が反映され、あえて男女は分けて着席。皆さん画面を見つめて、スタッフの音頭取りにより楽しそうに歌っていたのが印象的でした。
施設内の家具には全て地震転倒防止用の器具が設置されており、そこに並ぶタオル類はきれいに整理整頓されており、視覚的にも清潔感を感じさせます。
入浴は午前中に行いますが、「オハナ元住吉」は、お元気で介助は自分でできる方が多いとのことでしたが、浴室内には銭湯のように、利用者の皆様が作成した「富士山のちぎり絵」が描かれおり、皆様が入浴の時間を楽しみにしていることが伝わってきました。
浴室以外にも、利用者の皆様がアクティビティの時間に制作した作品が飾られていますが、色々な特技を持つ利用者の方が多いそうで、芸術的クオリティが非常に高い空間であることに驚かされます。このように、特に手先を使った技能訓練、脳の活性化につながるレクリエーションなど、利用者が楽しく快適に過ごせる取り組みが多く見られました。
これは「オハナ元住吉」の佐藤店⾧の「明るく」という運営方針によるものです。この考え方がスタッフ全員に温かみにつながり、バラエティあふれる各種アクティビティ、さらには充実したケアが行われ、お客様の満足感ある表情に出ていると感じました。
元住吉という場所柄、比較的元気なお客様が多く、若い頃に楽しんだ様々な趣味・才能を今でもアクティビティで発揮されていることは驚きでもありました。自身の親の介護も含め、このような施設が近くにあれば安心して預けられると改めて勉強になり、非常に有意義な事業所巡視となりました。
